欠損歯
「欠ける」というのはそういうことなんですよ。だから『欠損歯』というのは、「当然そこにあるべきものが無い」という認識が根底にある言葉です。だから回復しなければならない。それはもう人間としての本質的な思いなんだと思います。ぽっかり空いてしまった空間に何か替わりのものを詰めなきゃと思うわけですね。だからこそ、古代から既にデンタルインプラントの試みはなされてきたわけです。欠損箇所に鉄を詰めてみたりエメラルドを詰めてみたり。ひどいのになると他の人から抜き取った歯を詰めてみたり。大体そういうときに抜き取られのは決まって弱者ですからね。奴隷とか。酷い話ではあります。でも、とにかく『何かを埋めなきゃ』という感覚が早期からデンタルインプラントの試みが繰り返された理由だと思うのです。その中には非常に高度な技術で一定の成果を得たらしいものもある。5世紀のマヤ文明遺跡から見つかった天然歯と貝でつくられたインプラントにはプラークが付着していて、実用されていた痕跡があるそうです。凄いことですね。
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